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2014/8/13~「小説家になろう」で連載中のファンタジー戦記『エマニュエル・サーガ―黄昏の国と救世軍―』の登場人物&用語についてざっくり解説するページです。各章の簡単なあらすじや年表なども掲載中。 ※当ブログ内の文章・画像等の無断転載はご遠慮下さい。

   
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【エマニュエルの神々】

◆神鳥ネス

→天界に存在する天樹エッツァードを守っている鳥。ネスが撒いた天樹の種から世界が生まれたという神話に基づき、≪始まりの鳥≫とも呼ばれる。ネスの涙には万病やいかなる傷も癒やす力があると信じられている。

 

◆イマ

→二十二大神の生みの親。≪母なるイマ≫、≪大いなるイマ≫などと呼ばれる。

 

◆白きもの

→エマニュエルで最初に生まれた神の一つ。イマと交わり十一の子を設けた。

 

◆黒きもの

→エマニュエルで最初に生まれた神の一つ。イマと交わり十一の子を設けた。

 

◆二十二大神

→イマと白きもの、黒きものの間に生まれた神々。現在は神界戦争で使い果たした力と傷を癒やすため、復活の予言を残し眠りに就いている。

 

◆五十六小神

→二十二大神に仕えた神々。現在は二十二大神と共に眠りに就いている。

 

◆二十二邪神

→天界の二十二大神と対を成す魔界の神々。二十二大神に代わって地上を支配することを望んでいる。

 


【二十二大神】(※行頭の数字は神位を表す)
1.賢神ホフマ……智恵と学問の神。神璽は≪焔冠(ネーゼル)≫。
2.美神ヤッフェ……美と芸術の神。神璽は≪真実の竪琴(キノール)≫。
3.豊神アサー……再生と豊穣の神。神璽は≪蝶斧(パルゼン)≫。
4.天神シャマイム……天空を司る神。神璽は≪天理の機(ハオラム)≫。
5.永神トーラ……秩序と永遠の神。神璽は≪尾を噛む蛇(フーグ・ナハシュ)≫。
6.愛神エハヴ……博愛の神。神璽は≪白水花(リベカ)≫。
7.泰神シャローム……平和の神。神璽は≪矢を緝む花冠(コルバン)≫。
8.理神イノシュ……理性を司る神。神璽は≪戴冠する獣(ゼヴ・メレフ)≫。
9.真神エメット……真実を司る神。神璽は≪白鴉の杖(シェイベット)≫。
10.運神エシェル……運命の神。神璽は≪聖印(ガルガリン)≫。
11.義神ツェデク……正義を司る神。神璽は≪蛇巻きの剣(イトゥ・ヘレヴ)≫。
12. 識神コル……全智の神。神璽は≪全智の目(シュレムート)≫。
13.命神ハイム…… 生命と魂を司る神。神璽は≪星樹(ラハツォート)≫。
14. 聖神カドシュ……聖浄と祝福の神。神璽は≪聖なる鐘(ムシュマ)≫。
15. 時神マハル……時の神。神璽は≪三本の矢(シャオン)≫。
16. 蒼神マイム……水の神。神璽は≪青き雫(セラフ・ナタフ)≫。
17. 光神オール……光と希望の神。神璽は≪六枝の燭台(メノラー)≫。
18. 縁神ハヤー……森羅万象を司る神。神璽は≪星を抱く月(ハロム)≫。
19. 金神シェメッシュ……太陽の神。神璽は≪太陽を戴く牡牛(レーム)≫。
20. 戒神ナーサー……裁きの神。神璽は≪双鍵(マフテアフ)≫。
21. 境神パトゥア……境界を司る神。神璽は≪神鏡(マルアー)≫。
22. 翼神ホフェス……自由を司る神。神璽は≪白き翼カナフ≫。


【二十二の邪神】(※行頭の数字は対となる天界神を表す)
1.愚神ティペシュ……暗愚と怠惰の神。神璽は≪墜冠(カローナ)≫。
2.醜神メホアル……汚醜の神。神璽は≪黒琴(アルファ)≫。
3.兇神エシュボル……破壊の神。神璽は≪焱斧(ダポール)≫。
4.地神アダマー……大地の神。のちに天界側へ寝返った。神璽は≪嘲天の蛇(ミール)≫。
5.濁神テホム……混沌の神。神璽は≪脱皮する蛇(ズミーヤ)≫。
6.怨神サーナー……怨み、嫉み、憎しみの神。神璽は≪黒沈花(プラプス・トワ)≫。
7.戦神ミハルマ……戦いの神。神璽は≪神殺しの矢(ジェルトバ)≫。
8.
神バアル……暴虐の神。神璽は≪蹂躙する獣(ヴォルク・ガローリ)≫。
9.偽神シャウ……嘘と偽りの神。神璽は≪鴉の杖(トラスニク)≫。
10.疫神ホレヴ……不幸をもたらす神。神璽は≪邪印(カリョサ)≫。
11.悪神ラー……悪を司る神。神璽は≪殺戮の剣(ミジュ)≫。
12.盲神エハッド……無知の神。神璽は≪瞑眼(ヴォーリ)≫。
13.死神マヴェット……死をもたらす神。神璽は≪墜落の星(クリエスト)≫。
14.邪神シックーツ……呪いの神。神璽は≪魔寄せの鐘(クオロコル)≫。
15.頽神エトモール……未来を閉ざし、過去を砕く神。神璽は≪断折の槍(ブリーミャ)≫。
16.火神エシュ……すべてを燃やし尽くす炎の神。のちに天界側へ寝返った。神璽は≪劫火(シュリーマ)≫。
17.闇神ホシェク……闇を司る神。神璽は≪堕天する灯火(ウレン・ヴァイト)≫。
18.喪神アイン……無を司る神。神璽は≪闇に沈む月(ミシュタージ)≫。
19.夜神ヤレアフ……夜を支配する神。神璽は≪墜角の牡牛(ヴィック)≫。
20.罪神ペシャ……罪をもたらす神。神璽は≪贋鍵(クルージュ)≫。
21. 背神イェツィア……裏切りと侵略の神。神璽は≪魔鏡(ジェカラ)≫。
22.縛神アーサル……支配する神。神璽は≪黒き翼(クルイロー)≫。


【五十六小神】
◆アクラマス……宝石の神。様々な石に神秘の力を与える。
◆イフターハ……道を開く神。人間を新たな発見や開拓に導く。
◆エームナー……信仰を司る神。信仰心の厚い者に加護を授ける。
◆オヴェド……労働・耕作の神。勤勉な者を祝福し善報を与える。
◆オーズ……武勇の神。五武神を束ねる存在。勇気あるものに加護を与える。
◆オネシフォロ……商いの神。人に豊かさを授ける神。
◆キドヌ……槍の神。五武神の一。憂いを払う神槍メシレミトの化身。
◆ケシェット……虹の神。調和の神、縁結びの神とも。
◆サガール……斧の神。五武神の一。煩悩を砕く神斧ペラツィムの化身。
◆サファ……言霊の神。言葉に神秘の力を与える。
◆ザラ……暁の神。太陽神シェメッシュに仕え、夜明けをもたらす。
◆シェヴェト……杖の神。迷える者を導く神。
◆シェラ……祈祷の神。人々の祈りを天界へ運ぶ役割を持つ。
◆シェラハ……弓の神。五武神の一。狩猟の神とも。神弓コハブヤヴァルの化身。
◆シェレグ……雪の神。純潔の神とも。
◆シェワ……天秤の神。トーラの三柱神の一。平等や均衡を司る。
◆シムロン……盾の神。五武神の一。呪いを撥ね除ける神盾シャマルタの化身。
◆シャアル……門を司る神。天界へと至る門の番人。
◆シャーレム……償いと赦しの神。罪を償おうとする者に手を差し伸べる。
◆シル……歌の神。美しい歌に宿るとされる。
◆ズィカロン……記憶の神。世界の始まりからの歴史をすべて記憶している。
◆スフィナ……船の神。船に風をもたらし、航海の間船乗りたちを守ると言われる。
◆ソド……秘密を司る神。神々の秘密を守るため、自ら喉を裂き唖者となったとされる。
◆タリア……雨の神。三水神の一。大地に潤いと恵みを与える神。
◆ダロム……夏の神。四獣神の一。鳳の姿をし、空の生き物を守護する。
◆チュカ……情熱の神。情熱を燃やす者を愛し加護を与える。
◆ツァイール……若さと青春の神。高潔な理想に燃える若者を愛し、祝福を与える。
◆ツァフォン……冬の神。四獣神の一。地竜の姿をし、地中の生き物を守護する。
◆ツェファト……掟の神。トーラの三柱神の一。法を司り、それを破る者には罰を与える。
◆ティクトー……妊娠と出産の神。新たな命に祝福と加護を与える。
◆ティルツァ……喜びの神。笑い声に呼ばれて現れ、人々に幸福をもたらすと言われる。
◆ネーツ……風の神。隼の姿で空を飛び、風を生む神。
◆ネヘラム……眠りと夢を司る神。時折夢の中に現れ、預言や死者の言葉を伝えると言われる。
◆ハスィード……誓いの神。誓いを守る者には祝福を、破る者には報いを与える。
◆ハトゥンナ……恋愛と結婚の神。チュカとキドヌの間に生まれたとされる。
◆ビーナー……悟りの神。トーラの三柱神の一。真理を求める者に悟りを与える。
◆ビルガ……灯火の神。暗闇の中で人を導くと言われる。
◆ベート……竈の神。暖炉の神とも。一家に祝福と加護を与える。
◆ヘーマー……義憤の神。悪を正そうとする者に祝福を与える。
◆ベラカ……川の神。三水神の一。穢れを洗い流し、祝福を与える。
◆ペラヒーム……花の神。美神ヤッフェの眷族。花の美しさと儚さを司る。
◆ヘレヴ……剣の神。五武神の一。恐れや迷いを断ち切る神剣ペラツィムの化身。
◆マーラヴ……秋の神。四獣神の一。白獣の姿をし、地上の生き物を守護する。
◆マッサ……旅の神。旅人に様々な試練を与えるが、それを乗り越えた者に祝福を与える。
◆ミズラフ……春の神。四獣神の一。水竜の姿をし、水中の生き物を守護する。
◆ベリ……鐘の神。魔を払うと言われる聖鐘ムシュマの化身。
◆ヤイン……酒の神。享楽の神とも。飲んだ者が望んだとおりの幻を見られるという神酒ハーゾンの作り手。
◆ヤム……海の神。三水神を束ねる存在で、すべての恵みの源とされる。
◆ラアム……雷の神。神々の命令で天界から地上を見下ろし、悪事を働く者を雷槍ペレスで打つと言われる。
◆ラハミーム……憐みの神。弱き者に慈悲を垂れ、加護を与える。
◆ラフィ……泉の神。三水神の一。渇きに苦しむ者に潤いと癒しを与える。
◆ラマド……学問の神。飽くなき探究心を持つ者に祝福を与える。
◆ルート……友情と再会の神。縁神エフェスが結んだ縁を守り見守る役目を持つ。
◆レーツァン……道化の神。悪戯好きでよく人を驚かせる。
◆レトシム……鍛冶を司る神。のちに五武神となる神の武具や様々な神具を作り出したと言われる。
◆ロフェ……医療の神。人間に様々な医術を授けたとされる。
※こちらの記事は本編のネタバレを含むため、本文をたたんであります。
 第4章を読了した上で閲覧されることをお勧め致します。

・・・「登場人物(新救世軍編)」を見る

【第1章 カミラという少女】

 たった一人の家族である兄・エリクを探す旅に出た、神術使いの少女カミラ。しかし立ち寄ったとある町でトラモント黄皇国の兵士といさかいを起こし、お尋ね者になってしまう。

 軍に追われ逃げ惑うカミラだったが、その途中兄の親友であり、同じく旅に出たまま行方が分からなくなっていた幼馴染みのイークと再会した。彼が現在、革命組織『救世軍』にいることを知ったカミラは、自分もまた戦いに加わることを決意する。

 総帥であるフィロメーナにも気に入られ、無事救世軍の一員となったカミラ。ところが数ヵ月後、ゲヴラー一味と名乗る山賊が黄皇国軍に包囲され助けを求めてきた。ゲヴラー一味が義賊であることを知ったカミラたちは、スミッツを始めとする地方支部の仲間たちと合流し、官軍との戦いに臨むことになる……。

 

 

【第2章 ジェロディという少年】

 『常勝の獅子』の異名を取る大将軍ガルテリオ。その一人息子であるジェロディは黄暦336年、ついに15歳を迎えて成人し、近衛軍へと仕官した。

 早速巡ってきた初任務は、最近異変が確認されているというクアルト遺跡の調査。ジェロディは憲兵隊副長のランドール、考古学者のジェイク、そしてツァンナーラ竜騎士領の王である竜父らと共に遺跡へ向かう。

 しかしその途中『救世軍』と名乗る反乱軍との戦闘に巻き込まれ、腐敗しきった黄皇国の内情を知ってしまった。そうとは知らず戦いで罪なき民を手にかけたジェロディは、国の在り方と軍人としての自分に疑問を持ち始める。

 そんな中向かったクアルト遺跡で、ジェロディはターシャと名乗る不思議な少女に出会った。ターシャは一行を遺跡の奥深くへと案内し、ジェロディはそこで世界に二十二柱しか存在しない大神刻の一つ《命神刻》を発見。おまけに《命神刻》の依代として選ばれ、半神半人の神子となってしまう。

 大神刻を狙っていた黄帝の寵姫ルシーンはそれを知って激昂し、《命神刻》を奪うべくジェロディを反逆者に仕立て上げた。濡れ衣を着せられたジェロディは家の名誉を守るため、黄都からの出奔を決意する。しかし世話係のマリステア、部下のケリーと共に屋敷を脱出したジェロディのもとへ、追っ手の足音が迫りつつあった――



【第3章 邂逅、そして】
 イークが黄皇国軍に負けた。その知らせを受けた救世軍は、ただちにビヴィオでの再戦を決めた。フィロメーナらと共に作戦に加わることになったカミラは、年明けから行方が分からなくなっているウォルドを探し連れ帰るため、黄都ソルレカランテへ向かう。
 ところがカミラはひょんなことから憲兵隊に見つかり、追われることになってしまった。そして逃亡の途中、一人の凜々しい少年と出逢う。少年の名はジェロディ。彼もまた無実の罪で憲兵隊に追われているところだった。
 ジェロディがガルテリオの息子だと気づいたカミラは、合流を果たしたウォルドと共に黄都からの脱出を図り、彼を救世軍に引き入れるべくロカンダへ連れていく。カミラたちが反乱軍の一員であることを知って戸惑うジェロディだったが、彼女らの戦いを見つめ、交流を深めるうちに、フィロメーナが掲げる理想に惹かれ始めた。
 そんなおり、地方支部のスミッツからフィロメーナへ手紙が届く。内容は重大な話があるから急いで支部へ来てほしいというものだった。
 フィロメーナはカミラとウォルド、そしてジェロディらヴィンツェンツィオ家一行を連れて支部へ向かうことにする。ところがその旅の途中、ヴィルヘルムと名乗る傭兵が現れ、一行は衝撃の事実を聞かされた。
 今夜、黄皇国全土で軍による救世軍掃討作戦が決行される――
 知らせを受けたカミラたちは、急ぎロカンダへ引き返すことを決意するが……。



※第4章以降のあらすじは重大なネタバレを含むため、本文をたたんであります。


・・・つづきはこちら

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