2014/8/13~「小説家になろう」で連載中のファンタジー戦記『エマニュエル・サーガ―黄昏の国と救世軍―』の登場人物&用語についてざっくり解説するページです。各章の簡単なあらすじや年表なども掲載中。 ※当ブログ内の文章・画像等の無断転載はご遠慮下さい。
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【貨幣・度量衡】
◆ 刻……時間の単位。1刻=1時間。
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【祝祭日】
◆竈神祭……大晦日のこと。家中の竈や暖炉の煤を払い、竈の神ベートに感謝の祈りを捧げる日。
◆六聖日……新年の最初の6日間のこと。神界戦争終結時、地上に降った嘆きの雨が6日目に止み、新たな時代が到来したことに由来している。
◆祝聖日……元旦のこと。世界の始まりを意味する日。
◆鳥啼祭……新年2日目のこと。神鳥ネスが初めて鳴き、卵を生んだ日を象徴する。
◆魔祓いの日……新年3日目のこと。ネスが魔物から天樹と卵を守った日を象徴する。
◆神誕祭……新年4日目のこと。この世に初めて神が生まれた日を象徴する。
◆嘆きの日……新年5日目のこと。≪母なるイマ≫が自ら命を絶った日を象徴する。
◆黎明節……新年6日目のこと。神界戦争ののち、嘆きの雨が止み世界が光を取り戻した日を象徴する。
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【儀式】
◆クィンヌムの儀
→ルミジャフタ郷に古くから伝わる儀式。成人を迎えた男児に聖祖タリアクリの足跡を辿り、世界を旅することを課す。一族の中で一人前の戦士として認められるための通過儀礼であり、この儀式を拒むことは一生の恥と言われている。
◆成人の儀
→ルミジャフタ郷で子供の15歳を祝う儀式。夏至の日に当年15歳となる子供たちが集まり、ケチョリと呼ばれる盛装をまとって神への感謝の舞を奉納する。その後ザオリンと呼ばれる祝宴が開かれ、郷を挙げて新成人の誕生を祝福するという、ルミジャフタ郷で最も重要な儀式とされているものの一つ。
◆清めの儀
→竈神祭の最後に家長によって行われる儀式。大掃除の際に汚れた衣類などを暖炉で焼き、その炎に宿る竈の神ベートに一年の感謝と祈りを捧げる。この儀式を日没までに済ませないと一家はベートに見放され、翌年不幸に見舞われると信じられている。
【娯楽】
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→23人1組の騎士団が旗を巡って対戦する競技。エマニュエル全土で非常に人気の高い娯楽で、競技に参加する騎士は
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→聖戦に参加する騎士団のこと。戦争に参加する軍事的騎士団とはまったく毛色の違う組織だが、優秀な聖戦騎士は戦時に軍人として引き抜かれることもある。
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→聖戦が行われる会場のこと。巨大な円形の建造物であることが多い。
通暦紀元前~200年頃
・神鳥ネスが天樹エッツァードの種を撒き、エマニュエルが誕生する
・神界戦争勃発
通暦300年頃
・神界戦争終結、神々が復活の予言を残して眠りに就く
・ハノーク大帝国が起こる
通暦700年頃
・≪大穿界≫が起こり暗黒期到来
・ハノーク大帝国滅亡
通暦750年頃
・太陽神シェメッシユの神子タリアクリが北西大陸南部の諸部族を統一、フェニーチェ炎王国を興す
通暦941年
・秩序の神トーラの神子エシュア・ヒドゥリーフが北東大陸にてペダング剣王国を打倒、エレツエル神領国を興す
・エレツエル神領国が人世期の到来を宣言
通暦1097年
・エレツエル神領国の侵攻によりフェニーチェ炎王国が滅亡する
・エレツエル神領国が元フェニーチェ炎王国領をダレス領と改名し統治開始
通暦1141年
・フェニーチェ炎王国の末裔アルナルド・レ・ソルフィリオがエレツエル神領国ダレス領にて炎王の乱を起こす
通暦1142年
・炎王軍総帥アルナルド・レ・ソルフィリオが死亡
・竜騎士フラヴィオが太陽神シェメッシュの神子となり、炎王軍を継承。金神戦争勃発
通暦1145年(黄暦元年)
・金神戦争終結
・フラヴィオが元エレツエル神領国ダレス領にトラモント黄皇国を建国する
通暦1469年(黄暦325年)
・トラモント黄皇国第18代黄帝ブリリオ3世没
・オルランド・レ・バルダッサーレがトラモント黄皇国第19代黄帝として即位する
通暦1470年(黄暦326年)
・正黄戦争勃発
通暦1472年(黄暦328年)
・正黄戦争終結
・オルランド・レ・バルダッサーレがトラモント黄皇国第19代黄帝として復位する
通暦1476年(黄暦332年)
・ルミジャフタ郷からイーク、エリクが旅立つ
・ジャンカルロ・ヴィルトが救世軍を興す
通暦1477年(黄暦333年)
・救世軍の初代総帥ジャンカルロ・ヴィルトが死亡
・フィロメーナ・オーロリーが救世軍二代目総帥となる
通暦1479年(黄暦335年)
・本編開始
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→北西大陸南東部に伝わる空想上の怪物。全身真っ黒でやせっぽちであることから『真っ黒お化け』と呼ばれる。伝承では悪い子供の魂を抉り出して食べてしまうと言われ、トラモント黄皇国などでは大人が子供を叱る際に「真っ黒お化けに食べられちゃうよ」などといった使い方をされている。
◆幼名
→子供が15歳になるまでの呼び名。
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→子供が15歳を迎え、成人した際に与えられる名前。幼名が成人するまでの仮の名前であるのに対してこちらは「真名」とも呼ばれる。無事に成人した者は基本的に成名で呼ばれるが、稀に幼名が愛称となってそのまま呼ばれ続けることも。ただしそれはごく親しい者同士の間に限られ、さほど親しくもない者が成人した相手を幼名で呼ぶことはかなりの無礼に当たる。
◆華酒……花をリキュールに浸けて色づけした高級酒。アマゾーヌ女帝国産のものが有名。
◆香茶……香草を加工した茶葉から煮出して作るお茶。
◆サク……ルミジャフタ郷の郷土料理。黄黍を練って作った生地を薄く焼き、それに肉や野菜、チーズなどを巻いて食べる。
◆パンナコッタ……トラモント黄皇国でよく食べられる菓子。牛乳プリンのようなもの。
◆ビスコッティ……トラモント黄皇国でよく食べられる焼き菓子。とても固い。
◆フォーコ……トラモント黄皇国で使用される調味料。とてつもなく辛い。
◆マチェドニア……トラモント黄皇国でよく食べられる菓子。フルーツポンチのようなもの。
【植物】
◆黄黍……トウモロコシのような穀物。ルミジャフタ郷の主食。
◆千香花……香茶の茶葉としてよく使用される香草。加工法の違いによって香りが変化する。
◆パピュア……春になると紫色の小さな花を房のように咲かせる香草。よく香茶に使用される。
◆レジェムの実……寒冷地で採れる紡錘形の赤い果実。シャリシャリとした触感で甘酸っぱい。
◆黒鉄蔓……竜牙山に自生する黒く丈夫な蔓状の植物。竜の力でも引きちぎることができないと言われ、竜騎士の命綱などに使われる。
【宝石・鉱石】
◆金縞石……所々に茶色い縞の入った金色の石。高級石材として利用される。
◆紫幻石……持つ者に幻を見せると信じられている紫色の宝石。
◆神血石……神の血が固まってできたと言われる青い石。非常に貴重な宝石で、あらゆる不浄を清めることができる。
◆清湍石……清らかな流れの川でしか取れないと言われる水色の宝石。「ベラカ石」とも。
◆赤暉石……赤色の宝石。夕日と同じ色をしていることからトラモント黄皇国で人気が高く、高値で取引される。
◆緑光石……内部に小さな光を宿した緑色の宝石。
◆夜光石……蒼白く輝く鉱石。よく街灯などに利用される。
【諺】
◆竈が空になる
→家の守り神である竈神ベートに見放され、竈にくべる薪も買えなくなるほどにおちぶれること。信仰を怠ると必ず報いがあるという意味。
◆晴雨はシャマイムの悪戯
→この世で天候を操ることができるのは天空神シャマイムだけである。人間にはそれを予測することも変えることもできない。転じて人生で起こり得るすべてのことは神々の悪戯であり、明日には何が起こるか誰にも予想はできないという意味。
◆竜騎士さえも自らの舌は御しきれぬ
→巨大で獰猛な竜を操る竜騎士さえも自分の口は操りきれないという意味。転じてどんな人間も失言をしたり秘密を漏らしたりする可能性があるから、どうしても知られたくないことは他人に話さない方がいい、という意味でよく使われる。
◆アイーダ……緑竜。竜騎士エラルドの愛騎。
◆赤服……カルロッタの異名。
◆アデラ……ヴィンツェンツィオ家に仕えるメイドの一人。マリステアの友人。
◆五つの受難……ルミジャフタ郷の英雄タリアクリが旅の間に受けた五つの苦難(飢え、裏切り、迫害、喪失、傷病)のこと。
◆『イマの機織り』……母神イマが時神マハルの縒った糸を縦糸に、運命神エシェルの縒った糸を横糸にして「
◆イマの星……エマニュエルにおける北極星のこと。
◆イルヴァ……赤竜。竜騎士ニルデの愛騎。
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◆エディアエル兵書……オーロリー家の始祖エディアエルが書き残したとされる兵法書。
◆エラルド……『翼と牙の騎士団』に所属する男性竜騎士。
◆オーロリー家……〝神に愛されし一族〟と呼ばれるトラモント黄皇国の名家。様々な分野で天才を輩出している。
◆カラリワリ……霊鳥トスネネの羽で作られたルミジャフタ郷のお守り。
◆岩道……ラムルバハル砂漠の砂の下に存在すると言われる岩の道。岩道の上は砂が浅く、スナヘビ等が潜れないため人間が砂漠を横断する際比較的安全に通行することができる。
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◆近世ハノーク語……通暦1100~1300年頃まで使われていたハノーク語。難解な言い回しが多い。
◆剣鬼……ギディオンの異名。
◆クストーデ・デル・ヴォロ号……カルロッタが乗る海賊船の名前。魔砲を搭載している。
◆血泥冥哭……命神ハイムの神話で王子ヘヴェルが受けた、この世を取り巻くあらゆる苦しみのこと。「血」は「戦い」を、「泥」は「飢え」を、「冥」は絶望を、「哭」は哀絶を表す。「四難」とも。
◆現代ハノーク語……現代で話されているハノーク語。ごく一部の地域を除き、エマニュエル全土で使われている。
◆ゴーレム……古代ハノーク人たちが人工の魂を入れて製造していたという岩人形。
◆黒風刃……ヴィルヘルムの異名。
◆五黄将……トラモント黄皇国の五地方を治める五人の統帥のこと。
◆古代ハノーク語……古代ハノーク人たちが使っていた言語。
◆古代ハノーク文字……古代ハノーク人たちが使っていた文字。現代ハノーク文字が表音文字であるのに対し、古代ハノーク文字は表象文字としての意味合いが非常に強い。
◆コリ・ワカ……ルミジャフタ郷の伝説に登場する黄金のピラミッドのこと。「太陽の聖所」とも。
◆金色王……オルランドの異名。
◆三鬼将……かつて黄皇国を支えた三人の猛将(ラオス、ギディオン、ワーグマン)の呼び名。
◆三大貴族……トラモント黄皇国で最も権勢を振るう三つの大貴族のこと。オーロリー家、ヒュー家、ラインハルト家のことを指す。
◆常勝の獅子……ガルテリオの異名。
◆神術兵器……古代ハノーク人が作っていたとされる神刻の力を利用した兵器。現在では角人族だけが製法を知っていると言われる。「古代兵器」とも。
◆神話大全……世界各地の教会が個別に発行している聖典の内容を編纂し、時系列順に並べた歴史的書物。全50巻。
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◆ステファノ……ケリーの愛騎だった亜竜の名前。
◆セレン様式……始世期後期にハノーク大帝国で用いられていた建築様式。
◆閃鬼……セレスタの異名。
◆ダニオ……ヴィンツェンツィオ家に仕える庭師。
◆チッタ・エテルナ……ロカンダにある宿屋。地下に救世軍のアジトがある。
◆『泣いた王子さま』……世界的に有名な童話の一。命神ハイムの神話が元になっている。
◆ニルデ……『翼と牙の騎士団』に所属する女竜騎士。
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◆ハーヴェル……オルランドが竜父につけた呼び名。本来竜父は固有の名を持たないが、二人の友情の証として竜父が特別に呼ばせている。
◆パーレイ……「交渉」の意。海賊の掟で、パーレイを求められた者は必ずそれに応じなければならない。
◆ベティ……ヴィンツェンツィオ家に仕えるメイドの一人。マリステアの友人。
◆ヘヴェル……童話『泣いた王子さま』に登場する王子。命神ハイムの試練を受ける。
◆星の間……ロカンダの地下遺跡にある広間。古代の装置によって天井に星空を映し出すことができる。
◆星見の予言……古代ハノーク人たちが重用していた予言。天体の運行から未来を予測する。
◆魔砲……神術兵器の一つ。
◆マム……ルミジャフタ郷で祭事の際などに使われる細長い筒状の太鼓。
◆マルチェロ……オーウェンの愛騎だった亜竜の名前。
◆ミード亭……黄都ソルレカランテにある宿屋。
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◆幽霊教会……ボルゴ・ディ・バルカに存在する曰く付きの廃教会。地下に救世軍のアジトがある。
◆ラ・リベルタ……救世軍の戦いを讃える歌。作詞作曲者は不明。
◆リナ……童話『泣いた王子さま』に登場する善良な娘。行き倒れていたヘヴェルを救う。
◆竜頭兜……『翼と牙の騎士団』の竜騎士が被っている竜の頭を模した兜。
◆竜槍……『翼と牙の騎士団』の竜騎士が使用する、細長い傘のついた槍。
◆竜母……竜父を産んだ雌竜のこと。『翼と牙の騎士団』ではこの雌竜の騎手が団長となる決まりになっている。
◆竜命石……竜の額についている石のこと。これを砕いて服すと不老不死になれるという噂があり、石を求めて竜の命を狙う人間も多い。
◆ルミジャフタ語……ルミジャフタ郷で古くから使われている言語。